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デプスインタビューの費用はどれく...

2026/9/10

デプスインタビューの費用はどれくらいかかる?|6つの内訳と相場、人数を変えても総額を自分で計算できる分け方

この記事でわかること

  • 調査会社にデプスインタビューを依頼したときの費用相場と、見積書に並ぶ6つの費目(費用の項目)

  • 人数で動かない費用と、1人増えるごとに増える費用の分け方

  • 対象者が6人・12人・20人の場合の、総額の試算

  • 見積書を受け取ったときに確かめる3点

デプスインタビューは、対象者と1対1で60〜90分ほど向き合い、行動の背景にある本音を掘り下げる調査手法です。正しく顧客のニーズを把握するためには専門性が必要なため、調査会社に依頼することも多いですが、基本料金・リクルート費・謝礼など、さまざまな費用がかかります。

初めてデプスインタビューの費用見積を受け取った担当者の多くは、「この金額は高いのか、安いのか」を判断できないのではないでしょうか。相場を調べても、20万円から100万円以上といった幅の広い数字しか出てきません。

結論だけ先にお伝えすると、デプスインタビューの費用は、「人数で動かない費用」と「1人あたりの費用×人数」から構成されています。この分け方を押さえ、相場を把握すれば、人数を変えたときの総額も自分で計算できるようになるでしょう。

本記事では、費用の相場と6つの費目、そして人数を変えても総額を見積もれる費用の分け方について解説していきます。

デプスインタビューの費用相場は、20万円台から200万円まで開いている

複数の調査会社が公開している目安を並べると、デプスインタビューの相場は、20万〜35万円前後、30万〜100万円以上、80万〜200万円程度と、会社によってばらばらです。対象者6人で50万〜100万円規模という示し方の例もあります。

この幅は、調査会社ごとの高い・安いだけで生まれているわけではありません。大きく効いているのは、①対象者の人数や条件と、②どの工程までを調査会社に頼むか、の2つです。

実際、調査会社のアスマークが公開している料金表では、デプスインタビューの見積もり例が2本示されています。

  1. 一般対象者6名:138,400円

  2. 医師5名(90分・会場実施):500,800円

同じ会社の同じ手法でも総額は3倍以上です(金額はいずれも税別)。人数はほぼ同じでも、対象者の条件と実施のかたちが変わるだけで、総額はここまで動きます。

費用の内訳|見積書は6つの費目に分かれる

見積書に並ぶ費目の名前は会社ごとに少しずつ違いますが、整理すると次の6つです。

  1. 企画・設計費:調査の目的整理や質問項目の設計費用

  2. リクルート費:条件に合う対象者を探して確保するための費用

  3. 実査:インタビュー当日に対象者から実際に話を聞く工程にかかる費用(聞き手を務めるモデレーター費用などが含まれます。)

  4. 分析・レポート費:文字起こし、報告書の作成にかかる費用

  5. 謝礼:対象者に支払うお礼

  6. 会場費:対面で実施する場合に会場を借りる費用

それぞれの相場の目安と、調査会社のアスマークが公開している料金表の実例を並べると、次の表のようになります。

費目

相場の目安

アスマークの見積もり例(税別)

企画・設計費(基本料金)

5万〜15万円

70,000円(6名の例・医師5名の例とも同額)

リクルート費

1人あたり1万〜2万円

1人あたり11,400円(一般)/14,400円(医師)

謝礼

1人あたり8,000〜1万円(一般・60分)/12,000〜15,000円(一般・90分)

1人あたり20,000円(医師・90分)

実査(モデレーター)費

1人あたり5万〜10万円

この見積もり例には計上なし

会場費(対面の場合)

1時間2万〜4万円

100,000円(医師5名の例)

分析・レポート費

5万〜20万円前後

この見積もり例には計上なし

相場の目安の列は複数の調査会社が公開している金額の範囲、実例の列は調査会社のアスマークが公開している料金表にもとづく数字です。

費用は「人数で動かない部分」と「1人増えるごとに増える部分」でできている

ここからが、総額を自分で見積もるための、本記事の中心です。

人数で動かない費用|企画・設計&分析・レポート

企画・設計費と分析・レポート費は、対象者が6人でも12人でも金額がほとんど変わらない、いわば固定費にあたります。合計の目安は10万〜35万円で、ここが総額の土台です。

裏づけは、先ほどのアスマークの料金表にあります。一般対象者6名の例でも医師5名の例でも、基本料金は同じ70,000円です。同じ料金表では、グループインタビューや会場調査の見積もり例でも基本料金は70,000円のままで、人数どころか手法が変わっても動いていません。

ただし固定費が大きいぶん、人数を半分に減らしても総額は半分にならず、総額を人数で割った1人あたりの金額は、少人数の調査ほど実際に高くなります。

対象者が増えるごとに動く費用|リクルート・謝礼・実査

一方、リクルート費・謝礼・実査費の3つは、対象者が1人増えるたびに積み増される変動費です。それぞれの相場は、リクルートが1人1万〜2万円、謝礼が8,000〜1万円、実査が5万〜10万円で、足し合わせると、対象者を1人増やすごとに、総額は6.8万〜13万円ずつ増えていきます。

アスマークの実例でも、リクルート費は1人あたりの単価で示されていて、一般対象者は11,400円、医師は14,400円でした。

6人・12人・20人で、総額はどう動くか

固定費10万〜35万円に、1人あたり6.8万〜13万円×人数を足すと、総額の目安は次の表のようになります。

人数

総額の目安

6人

約50万〜110万円

12人

約90万〜190万円

20人

約150万〜300万円

対象者の人数別に、デプスインタビューの総額の目安を範囲で示した棒グラフ。対象者6人で約50万円から110万円、12人で約90万円から190万円、20人で約150万円から300万円。人数が増えるほど、範囲の下限も上限もそろって上がっていく。

6人の試算は約50万〜110万円で、調査会社が公表している「6人で50万〜100万円規模」という相場とほぼ重なっており、大きくは外れていません。この重なりが、固定費と変動費に分ける考え方の裏づけです。見積もりを待たなくても、固定費と1人あたりの費用さえ押さえれば、総額はこの精度まで自分で概算できます。

ただし、会社によっては、この合計に「管理費」のような一律の上乗せが別に乗る点には注意が必要です。アスマークの医師5名の例では、管理費を除いた全費目の合計392,000円のちょうど15%にあたる58,800円が、管理費として計上されていました。

同じ人数でも費用が変わる、3つの要因

前章の試算に幅があるのは、同じ人数でも次の3つの要因で単価と費目が動くためです。

①対象者の条件が厳しいほど、リクルート費と謝礼が上がる

「対象者の条件を少し細かくしただけで、見積もりが想定より高くなった」という経験のある方も多いのではないでしょうか。条件に合う人を探す難しさは、そのままリクルート費と謝礼に跳ね返ります。

アスマークの実例では、一般対象者のリクルート費が1人11,400円なのに対し、医師は1人14,400円でした。謝礼の差はさらに大きく、一般対象者の60分8,000〜1万円に対して、医師の90分は20,000円です。専門職では、謝礼が3万〜10万円以上に達することも珍しくありません。リクルート費も謝礼も1人あたりの単価のため、条件を絞り込むほど、その上乗せは人数分積み重なって総額に響きます。

②対面かオンラインかで、会場費が変動する

対面で実施する場合、会場費の相場は1時間あたり2万〜4万円です。アスマークの医師5名の例では、会場費100,000円に加えて、受付対応料金40,000円も計上されていました。この受付対応料金が何の作業への費用なのかは、料金表に説明がありません。

オンラインに切り替えると、この会場費と受付対応の行が、見積書からまるごと消えます。

③どこまで頼むかで、固定費が動く

内訳の表でも触れたとおり、アスマークのデプスインタビューの見積もり例2本には、モデレーターの費用も報告書作成の費用も含まれていません。一方、同じ料金表のグループインタビューの例には、モデレーター手配と報告書作成が費目として計上されていました。デプスインタビューで実査と報告書作成まで頼むなら、相場の目安でいう実査費(1人あたり5万〜10万円)と分析・レポート費(5万〜20万円前後)が、この見積もりにさらに乗ります。

つまり、450,800円という見積もりを見ても、それが実査と分析まで含んだ金額だとはかぎらない、ということです。同じ「45万円」でも、分析まで込みなのかリクルートまでなのかで中身は別物のため、見積もりの合計額だけを取り出して他社と比べても意味がありません。

費用を下げるなら、削り先は謝礼ではなく人数と形式

費用を抑えたいとき、まっさきに目が向きやすいのは謝礼です。しかし謝礼は相場の幅がもともと狭く、一般対象者の60分で8,000〜1万円に収まっています。たとえば謝礼を1人1,000円下げても、12人の調査で浮くのは1.2万円だけです。

謝礼より効き目がずっと大きいのは人数と実施形式のほうで、対面をオンラインに変えれば会場費の行が丸ごと消え、人数を12人から8人に絞れば、1人あたり6.8万〜13万円の変動費が4人分、総額から減ります。

自社で実施すると、費用は自分の時間に置き換わる

実査や分析を自社で行うことも、外注費を下げる選択肢のひとつです。ただし、消えた費用はゼロになったわけではなく、設計・実査・分析にかかる自分たちの工数に置き換わります。

社内の時間も費用のうちと考えると、「安くなった」と言い切れるかどうかは工数しだいです。どの工程にどれくらいの時間がかかるかは、別記事「デプスインタビューは何日かかる?企画から報告までの工程別スケジュールと日数の出し方」で扱っています。

費用を抑えてデプスインタビューを行うなら、AIインタビューサービス「Spark Research」

Spark Research は、アサヒビール日本たばこ産業(JT) などの大手メーカーも利用する、AIインタビューサービスです。

本記事で見てきたとおり、総額を概算できたあとにも、対象者のリクルート、実査の日程調整、文字起こし、分析・レポート作成と、費用と工数のかかる工程が続きます。人数を増やすほど変動費が1人分ずつ積み上がる構造は、どの調査会社に頼んでも変わりません。

Spark Research なら、AIが対象者一人ひとりへのインタビューから分析までを担うため、人手のかかる工程を大きく減らせる仕組みです。1人あたりに積み上がる変動費を抑えられるため、実際に、大手の調査会社に依頼した場合と比較して、70%以上の費用削減につながった事例もあります。

ご要望に応じて、デプスインタビューの設計から分析までご一緒できますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。

費用は「固定費+1人あたりの費用×人数」で概算してから、見積もりを取ろう

デプスインタビューの見積もりが高いのか安いのかは、幅の広い相場を眺めているだけでは判断できません。人数で動かない費用(10万〜35万円)と、1人あたりの費用(6.8万〜13万円)に分けて人数を掛け合わせれば、見積もりを取る前に総額の見当をつけられます。

まずは、いま検討している調査の人数で総額を概算し、届いた見積書を固定費と変動費に仕分けるところから始めてみてください。

よくある質問

オンライン実施に切り替えると、どのくらい安くなりますか?

会場費(1時間2万〜4万円が相場)と受付対応など、会場運営に伴う費用が減らせます。100,000円前後安くなることが多そうです。

謝礼はいくら用意すればよいですか?

一般の対象者なら、60分で8,000〜1万円、90分で12,000〜15,000円が目安とされています。医師などの専門職では、3万〜10万円以上が必要になる場合も少なくありません。

見積もりを取るとき、調査会社に何を伝えればよいですか?

総額を大きく動かすのは、人数・対象者の条件・対面かオンラインか・どこまで頼むか、の4点です。この4点を先にそろえて伝えると、各社の見積もりを同じ条件で比べられます。

参考文献

  • 株式会社アスマーク「リサーチ費用・料金」

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